尾道はいいところ!

バスターミナルでベンチに座ってうちの家内とバスを待っていた。
周りにお年寄りが多いから家内が「席譲ったほうがいいよね」って話してたところに大きな荷物を両手に抱えたお婆さんが来たので席を譲ろうとしたところ「いやいやいいからあんたたち座っときなさい、いいよいいよ」と固辞される。仕方なく家内がはしっこに座る、僕はたったままで、「あんたが座る位置ずらせばおばちゃんも座れるやん?」といって移動させた。
「おばちゃんどうぞ」っていうと申し訳なさそうに「ありがとう」ってやっと座ってくれた(^^)
そんなやりとりからお婆ちゃんが「手だしてみ!」というので、はいと差し出したら何やら手の上に乗せようとするが、やっぱり袋のまま「はいっ!」て黄色い粉をくれた。
口に入れてみるとかなりの酸っぱさ、続いて家内にもくれた。夫婦揃って口にして「酸っぱ〜〜〜!」と笑顔。栄養剤くれたおばちゃんも笑顔、、周囲の人たちもニコニコ。

ああいい街だな〜こんな街に住んだらきっと心も綺麗になれるんだろうなぁと思った瞬間でした。


海が見えた。海が見える。五年振りに見る、尾道の海はなつかしい。汽車が尾道の海へさしかかると、煤けた小さい町の屋根が提灯のように拡がって来る。赤い千光寺の塔が見える、山は爽やかな若葉だ。緑色の海向こうにドックの赤い船が、帆柱を空に突きさしている。私は涙があふれていた。(林芙美子:放浪記より)

図書館で本を借りた話

毎朝起きたら思考が迷走してるので、いっそ瞑想して落ち着けようとゆっくり5分ほどの蝋燭を立て心を落ち着けるという作業をしております。特にスピリチュアルな意味合いも何もありません。無になるどころか、寝ぼけた思考であっち行ったりこっち行ったりしてます。
ということで、瞑想に関する本を図書館で本を借りた。(なんか本を買って読むほどのこともないかなぁと思いましたので、すみません)
ところがこれなかなか興味深い内容でして、仏教のこともちょっと書いてあるのですが、「般若心経」や「華厳経」について触れた一節があります。
その「華厳経」のくだりの中で「科学では宇宙が誕生して136億年としていますが」という文の6のところに丸がついて横に引っ張って7って訂正してあって、つい思わず爆笑してしまいました。

ああ〜前振り長いなぁ……。

香川の下駄屋ー黒田商店

 今年の初めの頃、まだ冬のある日、大阪に家内といった帰りに家内が「香川に寄りたい」と言い出した。
 車で移動していたので、ちょうど帰り道だしじゃあ淡路島渡って香川に1泊するかぁ。じゃあ金毘羅さんお参りして帰ろうと金毘羅さんの麓のホテルに宿を取り、チェックインして部屋に落ち着いた頃聞いてみた。「なんで香川なの?どこか行きたいところあった?」すると「下駄屋に寄りたい」と思わず「はぁ?下駄屋?なんでまた?」
 下駄と聞くとつい「I市」(近く)の古びた商店街の履物屋を思い出す。そこには下駄にマニアックな彫刻をしたものを見たことがあった。そういうものを何と無く想像した。とりあえずiPadで場所を確認し次の日の昼前に伺うことにした。
 香川のアケード商店街のほど近いところにその下駄屋はあった。割と質素で店内には色とりどりの鼻緒と下駄のサンプルが並ぶ。
 おかみさんが「うちの下駄は健康になる下駄なんです」と話し出す。初めて行った下駄屋で「なんのこっちゃ?」状態の私はまるで異空間にでも引き摺り込まれたが如く……。話を要約すると、履物を履いて下がすり減ってくると歩き方の悪い癖が出てくるのですり減った後にどんどん補修して下駄に体が合うようにしていくのだそうです。つまり、下駄を正しく、歩き方を正しくすることで骨盤の歪みなどが取れてくるらしい。
 家内が色をどうしようかとか鼻緒の感じはどうかなど色々迷っている。そこに買わずに帰るという選択肢はもはやなさそうだ。「いくらすんねんやろ?」ってドキドキしながら店内を見回ってると、いやー見つけてしまいました。しかも見つけてくれと言わんばかりに暇を持て余した僕が座るであろう場所の真ん前に「手編みの草鞋」すかさず店主が寸分の狂いも無い「間」で、「いいでしょ〜それデザイン自由なんですよ〜」
 デザイン?まじか?って思っていると過去に作った写真のファイルを見せてくれました。ガンダム調や五線譜っぽいデザイン、上半分と下半分の色違いが左右交互になっている、ワイルドで鋲などがやたらと打ってあるヘビーメタル調など色々。試しばきしてみる。「おぉ〜皮もいい皮ですね〜」まさに張り付いてくる感じ。
 値段からして今回は家内優先になりそうですが、全国回られてるとのことで、直近で福岡に来る予定があるとのことでしたのでその時に伺いますということでその時は話を保留にした。
 はて?家内の方は?すっかり鼻緒の加工に入っている・・・もう穴空いてるし、買わないという可能性はなくなったな。
 ここのご夫婦本当にいい人で、人当たりがよく、気持ちの中にすっと入ってこられる。しかも嫌じゃない。古くからの友人のような会話に進んでいく。スタッフも素晴らしい。会話するだけでも楽しくて仕方ないw
 結局春に草履をオーダーメイドし、今まで買った履物の中で最も高価な一足となった私の草鞋は愛用品となりました。もちろん自分でデザインしました。
 値段?片手以上でしたwww清水の舞台から飛び降りた気分です。えいやっ!